書誌詳細

スナノイエ 砂の家

書名

スナノイエ 砂の家

著者

ドウバ シュンイチ/Shunichi Doba 堂場 瞬一∥著

出版者

KADOKAWA

出版年月日

2021.02.25

配架場所

エディットタウン / 本棚劇場 第一層 / E-1-048

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その他

レーベル

角川文庫

言語

日本語

ISBN

9784041108857

所蔵情報

登録番号

000033169

大分類

角川いろいろ棚

中分類

角川いろいろ棚_その他
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内容

大手企業「AZフーズ」で働く浅野健人に、知らない弁護士から電話が。「お父さんが出所しました」健人が10歳のとき、父親が母と妹を刺し殺して逮捕された。以来「殺人犯の子」として絶望的な日々を過ごしてきたのだ。もういないものと、必死で忘れてきたのに。父の動向を気にする健人だが、同じ頃AZフーズ社長・竹内に、社長個人の秘密を暴露する脅迫メールが届く。竹内から息子のように信頼される健人は解決役を任されるが……。

読書メーター

KAZOO

これは刑事ものではなく、ある意味父親とその息子の関係を絡めた物語と言えましょう。解説では松本清張の「砂の器」を引き合いに出されていますがたしかにそのような部分があります。鳴沢了シリーズにも父との葛藤がありますが堂場さんはこのような設定が好きなのでしょうかね。父親が一家心中をしようとしたものの主人公とその弟が生き残り、その後父親が出所して主人公の勤めている会社の問題に巻き込まれていきます。そこに弟や父親が関連します。

102

投稿日2021-03-24

えみ

自分を信用していない男が掴んだ日常は脆く、いとも容易く崩れ去る。それを望んでいたか?それを当たり前のように受け入れていないか?自分の幸せな人生は偽り以外なにものでもない。そう思っているのでは?終始胸焼けするほど悲観的なその感情。不幸からの脱却は哀しきかな、イコール幸福とはならない。しかし、それもこれも彼の過去、家族を知れば誰もが納得してしまうだろう。父親が人殺し。こんな絶望が他にあるだろうか。10歳で不条理な世に放り出された彼を救った“家族”。恩義の果てで歪みだした砂の家はやがて崩壊してしまうのか。絶望。

60

投稿日2021-03-08

坂城 弥生

悪事を許せない潔癖さだけではないのが人間らしかった。

50

投稿日2021-09-16

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