書誌詳細
ヒャッキエンジケンチョウ 百鬼園事件帖
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書名
ヒャッキエンジケンチョウ 百鬼園事件帖
著者
ミカミ エン/En Mikami 三上 延∥著
出版者
KADOKAWA
出版年月日
2023.09.01
配架場所
エディットタウン / 本棚劇場 第一層 / C-1-062
閲覧
可
その他
言語
日本語
ISBN
9784041131862
所蔵情報
登録番号
000060815
大分類
角川いろいろ棚
中分類
角川いろいろ棚_その他
内容
舞台は昭和初頭の神楽坂。影の薄さに悩む大学生・甘木は、行きつけのカフェーで偏屈教授の内田榮造先生と親しくなる。何事にも妙なこだわりを持ち、屁理屈と借金の大名人である先生は、内田百間という作家でもあり、夏目漱石や芥川龍之介とも交流があったらしい。 先生と行動をともにするうち、甘木は徐々に常識では説明のつかない怪現象に巻き込まれるようになる。持ち前の観察眼で颯爽と事件を解決していく先生だが、それには何か切実な目的があるようで……。 偏屈作家と平凡学生のコンビが、怪異と謎を解き明かす。
読書メーター
starbro
三上 延、2作目です。本書は、内田百間文豪ミステリ幻想譚の連作短編集でした。 オススメは、『背広』&『竹杖』です。 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000013271.000007006.html
★243
投稿日2023-10-03
パトラッシュ
ビブリア古書堂シリーズの作者ということでミステリ物かと思ったら、内田百閒教授の教え子になった学生がネバーランドさながらの不可思議な現象の数々を体験する世界が展開していく。漱石の遺品の背広に霊が宿っていたり、芥川のドッペルゲンガーが出現したりと着想はユニークだが、せっかく百閒が狂言回しなのに何を語りたかったかわからず、515に至る不安なテロの時代の空気も漂ってこない。もっと物語の軸を明確にし、百閒の鉄道や筝曲趣味を題材に少し前の時代が舞台の『鬼滅の刃』風なダークファンタジーとして設定したら面白かったのでは。
★206
投稿日2023-11-11
KAZOO
「ビブリア古書堂」シリーズを書かれている三上さんが新しいシリーズを始めてくれたようです。内田百閒を主人公としてその学生やカフェーの人物たちを配置した私にとっては楽しい物語です。4つの短編が収められていて不可思議な事象などを題材として事件を解決していきます。芥川龍之介が出てくるドッペルゲンガーの話が一番印象に残りました。また内田百閒の家での話でレコードが出てきたので「サラサーテの盤」について話があると思いきや今後の愉しみですね。
★165
投稿日2023-11-08
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