書誌詳細

キミノカオデハナケナイ 君の顔では泣けない

書名

キミノカオデハナケナイ 君の顔では泣けない

著者

キミジマ カナタ/アリア 君嶋 彼方∥著 ありあ∥カバー写真

出版者

KADOKAWA

出版年月日

2024.06.25

配架場所

エディットタウン / 本棚劇場 第一層 /

閲覧

その他

レーベル

角川文庫

言語

日本語

ISBN

9784041148570

所蔵情報

登録番号

000067279

大分類

角川いろいろ棚

中分類

角川いろいろ棚_その他

内容

高校1年生の坂平陸は、ある日突然クラスメイトの水村まなみと体が入れ替わってしまう。どうやら一緒にプールに落ちたことがきっかけのようだ。突然のことに驚き、戸惑いながらも入れ替わったことはお互いだけの秘密にしようと決めた2人。しかし意外やそつなく坂平陸として立ち振る舞うまなみに対し、陸はうまく水村まなみとして振る舞えず、落ち込む日々が続く。まなみの家族との距離感、今まで話したこともなかったまなみの友達との会話、部活の顧問からのセクハラ……15年間、男子として生きてきた自分が、他人の人生を背負い女性として生きること。いつか元に戻れる日を諦めきれないまま、それでも陸は高校を卒業し上京、そして結婚、出産と、水村まなみとしての人生を歩んでいくことになる――入れ替わった後の15年を圧倒的なリアリティで描く、第12回小説野性時代新人賞受賞作!!

読書メーター

よっち

プールに一緒に落ちたことがきっかけで同級生の水村まなみと体が入れ替わった高校1年の坂平陸。いつか元に戻ると信じ、入れ替わったことは二人だけの秘密にすると決める青春小説。しかし現実はそう簡単には元に戻れるわけもなく、坂平陸としてそつなく生きるまなみと、上手く水村まなみになりきれず戸惑う陸。迷いや不安を抱えながら卒業し、その後も人生を歩む中でかつての家族に対する複雑な思いも自覚して、時には衝突しながら、人生の転機を経験して様々なことが変わっていっても、かけがえのない絆を再確認する二人がなかなか印象的でしたね。

22

投稿日2024-06-13

色素薄い系

不思議な読後感の作品だった。入れ替わり直後から女性は大変という事を体験していく陸。最初は男から向けられる視線を嫌悪していたのにどうやって結婚して子供産むまでになったんだろうというのが気になり読み進めた。涼さんが万年筆届けてくれた時に陸が惹かれるきっかけになった言葉をもう一度言ったのが印象的。そりゃあズルいという言葉も出ますわ。文庫版ではまなみの視点が少しだけ見える。彼女もそつなくこなしているようでいてその実当たり前に不安や怒りを抱いていた事が分かり、お互い外側からは見えていない物は確かにあったなと感じた。

3

投稿日2024-07-01

Shoko

入れかわりものって、もっとドタバタコメディ的なイメージがあるのに、すごく苦しいお話だった。中でも彼らの「死ぬことへの恐怖」はああ確かにそうだなあ、と。入れかわる前の人生と同じ長さを別の体で重ねて、このまま生きるのも元に戻るのもすごく苦しい。でも当たり前なんだけど、ひとりじゃなくてよかったね(それが苦しみのもとでもあるわけだけど)

1

投稿日2024-06-23

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