書誌詳細

テスカトリポカ テスカトリポカ

書名

テスカトリポカ テスカトリポカ

著者

サトウ キワム/Kiwamu Sato/カワナ ジュン 佐藤 究∥著 川名 潤∥カバー・本文デザイン

出版者

KADOKAWA

出版年月日

2024.06.25

配架場所

エディットタウン / 本棚劇場 第一層 /

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その他

レーベル

角川文庫

言語

日本語

ISBN

9784041146187

所蔵情報

登録番号

000067276

大分類

角川いろいろ棚

中分類

角川いろいろ棚_その他

内容

心臓を鷲掴みにされ、魂ごと持っていかれる究極のクライムノベル!

メキシコで麻薬密売組織の抗争があり、組織を牛耳るカサソラ四兄弟のうち三人は殺された。生き残った三男のバルミロは、追手から逃れて海を渡りインドネシアのジャカルタに潜伏、その地の裏社会で麻薬により身を持ち崩した日本人医師・末永と出会う。バルミロと末永は日本に渡り、川崎でならず者たちを集めて「心臓密売」ビジネスを立ち上げる。一方、麻薬組織から逃れて日本にやってきたメキシコ人の母と日本人の父の間に生まれた少年コシモは公的な教育をほとんど受けないまま育ち、重大事件を起こして少年院へと送られる。やがて、アステカの神々に導かれるように、バルミロとコシモは邂逅する。

読書メーター

NAOAMI

メキシコから日本に向かった女性と日本人との間に生まれたコシモは両親を殺し天涯孤独の身。しかも身体能力が制御不能ハンパない。メキシコの麻薬戦争から脱出した男バルミロの野望と、コシモの凶暴な体力が出会い。アステカ信仰の下に違法な臓器移植ビジネスが繰り広げられる。メキシコ人がほとんど知見の無い国である日本で犯罪を次々成立させ露見しない用心深さ、用意周到さ。無敵さ。次々と仲間を増やすし巻きこむ手腕に舌を巻く。全貌を把握しない女性が絡むところも自然に描かれている。終盤の綻びから怒涛の終焉。全く息をもつかせない展開。

14

投稿日2024-06-27

p-man

テスカトリポカ=煙を吐く鏡。アステカ信仰を軸に、メキシコ麻薬カルテルのトップの生き残りと闇医者、親殺しのメキシコ人と日本人のハーフという主な登場人物達の生き様がブラッドキャピタルという名のチャイルド心移植ビジネスという深い闇につながっていく。そしてその圧倒的な暴力が全編を覆う。個人的には、なじみ深い地名が多かったのでよりリアルに感じた。

13

投稿日2024-06-28

hiyu

全く自分の知らない世界観。だが、あっという間に引き込まれた。巻末の参考資料をみると、相当の精緻さをもって描かれているのがよく分かる。だが、最後がちょっと駆け足過ぎたように感じられ、もう少し長くても良いから読み続けたかったのが正直なところ。

10

投稿日2024-07-01

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