書誌詳細

オオルリリュウセイグン オオルリ流星群

書名

オオルリリュウセイグン オオルリ流星群

著者

イヨハラ シン/Shin Iyohara/クノマリ 伊与原 新∥著 くのまり∥カバーイラスト

出版者

KADOKAWA

出版年月日

2024.06.25

配架場所

エディットタウン / 本棚劇場 第一層 /

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その他

レーベル

角川文庫

言語

日本語

ISBN

9784041148815

所蔵情報

登録番号

000067277

大分類

角川いろいろ棚

中分類

角川いろいろ棚_その他

内容

人生の折り返し地点を過ぎ、将来に漠然とした不安を抱える久志は、天文学者になった同級生・慧子の帰郷の知らせを聞く。手作りで天文台を建てるという彼女の計画に、高校3年の夏、ともに巨大タペストリーを作ったメンバーが集まった。ここにいるはずだったあと1人をのぞいて――。仲間が抱えていた切ない秘密を知ったとき、止まっていた青春が再び動き出す。
喪失の痛みとともに明日への一歩を踏み出す、あたたかな再生の物語。

読書メーター

佐島楓

伊与原さんの御本は少しずつ読んでいこうと思っているさなかの文庫化。今作も理系で天文関係のお話。もともと好きな方面の内容なのでさらっと読む。登場人物が、だいたい自分と同年代になってしまってきているので、彼ら彼女らが抱える悲哀はよくわかる。高校生のときは不安はいっぱいあったけれど、夢もまだ見られていた。いまは体力的にも精神的にも疲弊し、先も見え始めている。でももうひと花、と思う気持ちもある。そこに共感できた。中心人物である彗子の秘密はちょっと陳腐だったが、人間の多面性を描こうとした著者の気持ちは酌めた。

69

投稿日2024-06-16

よっち

手作りで太陽系の果てを観測する天文台を建てるため、秦野市に帰ってきたスイ子こと山際彗子。28年ぶりの再会を果たしたかつての仲間たちがその計画に力を貸す物語。四十半ばの行き詰まった日々を過ごす高校時代の同級生たちが、彼女のチャレンジに協力する中で思い出してゆく高校時代の制作活動。若き日の思い出は必ずしもいいことばかりでもなくて、けれど歳を重ねてきた今だからこそ分かることやできることもうまく活かしながら、天文台づくりに協力して再び育んだ絆の中で、それぞれが希望を見出して新たな一歩を踏み出す印象的な物語でした。

32

投稿日2024-06-13

ざるこ

45才の登場人物たちと年齢が近いからか何度も涙が溢れてくる。人生の折り返し点とはよく言うけど何かに期待することもなく始める前から諦める事が多いように思う。手を抜くことも妥協することも知って本音と建前を使い分けて。疲れが溜まる年頃なんだきっと。久志や千佳の諦めムード、ヒキコモリの梅ちゃん、修や彗子の悲惨な過去。みんなやりきれない問題に打ちひしがれながら生きてる。でも全力で過ごした18才の夏のように、みんなで天文台作りに取り組むことで身も心も軽くなっていってるようだった。まだまだやれる、諦めるなってことだね。

31

投稿日2024-06-25

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