書誌詳細

ヤミハラ 闇祓

書名

ヤミハラ 闇祓

著者

ツジムラ ミヅキ/Mizuki Tsujimura/ヤマダ アキヒロ 辻村 深月∥著 山田 章博∥カバー・本文イラスト

出版者

KADOKAWA

出版年月日

2024.06.25

配架場所

エディットタウン / 本棚劇場 第一層 /

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その他

レーベル

角川文庫

言語

日本語

ISBN

9784041147320

所蔵情報

登録番号

000067278

大分類

角川いろいろ棚

中分類

角川いろいろ棚_その他

内容

転校生の白石要は、少し不思議な青年だった。背は高いが、髪はボサボサでどこを見ているかよくわからない。優等生の澪は、クラスになじめない要に気を遣ってこわごわ話しかけ徐々に距離を縮めるものの、唐突に返ってきた要のリアクションは「今日、家に行っていい?」だった――。この転校生は何かがおかしい。身の危険を感じた澪は憧れの先輩、神原一太に助けを求めるが――。学校で、会社で、団地で、身の周りにいるちょっとおかしな人。みんなの調子を狂わせるような、人の心に悪意を吹き込むような。それはひょっとしたら「闇ハラ=闇ハラスメント」かもしれない。「あの一家」が来ると、みんながおかしくなり、人が死ぬ。だから、闇は「祓わなくては」ならない――。辻村深月が満を持して解き放つ、本格長編ホラーミステリ!

読書メーター

セシルの夕陽

【闇ハラ】闇ハラスメント…ネガティブな事情や気持ちを一方的に相手に押し付け、不快にさせる言動と行為。あるある、こんな人に出会ったこと。この作品は、誰でも持っている闇の部分を操り、支配し、挙げ句の果てにとり憑く人たちの話だ。私もネガティブな感情を人にばら撒いてなかったか⁈  闇ハラを感じたら⁈  など、身近でリアル。短篇集のようで長編ホラーミステリーは、ナゾの転校生:白石要、彼に目をつけられる原野澪の加害者と被害者の単純な話ではなかった。第二章『隣人』が特に怖かった。プロットさすが❗️

64

投稿日2024-06-23

kei302

怪異現象ではなく「言葉」を操って人を恐怖に陥れる一家を白石要がお祓いをして救っていく。フキハラと何を話しても反射的にマウントを取りにくる人に悩む日々。距離を取るか強くなるしかない。私も祓いに来てほしいとか、ざらっ・もやっと思っても周りの人には伝わらないとか、ホラーなのに自分のいる場所と地続きな感じがした。あの一家は「神原家」以外にも存在すると仄めかす終わり方が怖い。表紙も怖い気持ち悪い。

47

投稿日2024-06-21

honoka

サイン本。ホラー。異能などではなく、時代を経てアップデートした言葉で闇へと誘う「家(家族)」。怖い。嫌な声がどんどん身に迫ってくる恐怖。高校(長男)、PTA(母)、小学校(次男)、職場(父)と舞台は移るが、どれもリアルな。本編終了後の「この物語はフィクションです」と始まる注意書きに、この恐怖はまさにそれなんだと思う。「─ですが、闇ハラはおそらく誰の近くにも存在していますので、どうぞお気をつけください」

36

投稿日2024-06-23

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