書誌詳細

テスカトリポカ テスカトリポカ

書名

テスカトリポカ テスカトリポカ

著者

サトウ キワム 佐藤 究∥著

出版者

KADOKAWA

出版年月日

2021.02.19

配架場所

エディットタウン / 本棚劇場 第一層 / C-1-093

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その他

言語

日本語

ISBN

9784041096987

所蔵情報

登録番号

000033213

大分類

角川いろいろ棚

中分類

角川いろいろ棚_その他
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内容

メキシコのカルテルに君臨した麻薬密売人のバルミロ・カサソラは、対立組織との抗争の果てにメキシコから逃走し、潜伏先のジャカルタで日本人の臓器ブローカーと出会った。二人は新たな臓器ビジネスを実現させるため日本へと向かう。川崎に生まれ育った天涯孤独の少年・土方コシモはバルミロと出会い、その才能を見出され、知らぬ間に彼らの犯罪に巻きこまれていく――。海を越えて交錯する運命の背後に、滅亡した王国〈アステカ〉の恐るべき神の影がちらつく。人間は暴力から逃れられるのか。心臓密売人の恐怖がやってくる。誰も見たことのない、圧倒的な悪夢と祝祭が、幕を開ける。

読書メーター

ヴェネツィア

紛れもなく第1級のエンターテイメント小説である。スケールの大きさでは、これまでにあまり類をみないノワール小説だろう。メキシコの麻薬密売組織、中国の黒社会、インドネシアを拠点とするイスラムの組織―これらの犯罪団を前にすれば、日本のヤクザ組織や警察までもが軟弱なものに見えてしまう。登場人物たちもまた破格に個性的だ。傑出した手腕を持つ心臓外科医「蜘蛛」、アステカの神々を奉じる組織者「調理師」、2mを超える体躯を持つピュアな「断頭台」コシモ。凄まじいばかりの暴力とアステカの神秘的な黒魔術、子どもの虐待と⇒  

868

投稿日2023-08-30

starbro

佐藤 究、3作目です。本書は、圧倒的な暴力ノワールをアステカの神々が誘うクライム・ノベル、読み応えがありました。アステカの古代神が現代に蘇り、現人神コシモ降臨ということでしょうか?続編を希望します。 https://www.kadokawa.co.jp/topics/5433

795

投稿日2021-03-15

青乃108号

佐藤究、何て力量のある作家だろう。ようやく2日間の正月休みが取れたのでと軽い気持ちで読み始めたら最期、俺は【テスカトリポカ】に取り憑かれたように寝食忘れてぶっ通しで読み耽ってしまった。ストーリーの運びが見事である。血飛沫飛び散りまくり、骨砕けまくりの暴力描写は気が遠くなる程のリアリティーで描かれるが、ストーリーのテンポの良さでどんどん読まされてしまう。麻薬密売・臓器密売・アステカの神への生け贄など、言葉にすればとんでもなく重たい内容を、これだけ一気に読ませる佐藤究は凄すぎるだろう。

783

投稿日2023-01-05

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