書誌詳細
シンケイ カサネガフチ/イワナミ ブンコ 真景累ケ淵
書名
シンケイ カサネガフチ/イワナミ ブンコ 真景累ケ淵
著者
サンユウテイ エンチョウ 三遊亭 円朝∥作
出版者
岩波書店
出版年月日
2007.03
配架場所
エディットタウン / ブックストリート / 6-E-09
閲覧
可
その他
レーベル
岩波文庫
言語
日本語
ISBN
9784003100325
所蔵情報
登録番号
860001428
大分類
ET6:男と女のあいだ
中分類
ET6-11:傑作ラブロマンス
小分類
ET6-11-04:憎しみと紙一重
読書メーター
TSUBASA
江戸の高利貸し皆川宗悦の一家と旗本の深見新左衛門の一家、地方の名主惣右衛門一家の因縁を語った江戸時代の噺家三遊亭円朝の名作人情噺。怪談かと思って読んでたけれども怪談めいているのはごく一部。実態は長く入り組んだ因縁のお話。人間関係が非常に複雑なので相関図を書きながら読んだ。最後に因縁の全貌が見えると、スカッとするものがある。下衆野郎が沢山出てきて悪い事ばかりする割にサックリ殺されたりするのがモヤっとするけども。しかしこれを話芸として作り上げたというのは驚く他ない(元は道具噺だったみたいだが)。
★27
投稿日2018-08-23
めんま
怪異譚のはずなのだが、後半からは復讐を中心とした人情ものになる。怪異譚パートの冬の陰惨さの味わいは中々読み応えがあるが、人情噺の予定調和感にはいささか飽きが来る。
★25
投稿日2022-03-13
らぱん
全席10時間になる長大な因縁話の速記本で、圓朝の語り口が小気味よい。部分での演目のときには怪談噺にもなるだろうが、全体には真景=神経と明かす通り、幽霊譚ではなく怖さの質は妄想や狂気だ。ここでの因縁は個人に由来せず、むしろ運命に近いもので、その糸に操られる人間模様は見事な心理描写と相まって、時に殺人者に同情すら感じさせる。そのときどきの情景描写も巧みで、人情噺として物語に厚みを持たせている。もつれた因縁の最後の糸が解けたとき、爽快よりもそこも繋がっていたのかという驚きを感じた。かなり面白いです。
★23
投稿日2019-03-15
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