書誌詳細
サクラ ノ モリ ノ マンカイ ノ シタ/イワナミ ゲンダイ ブンコ 桜の森の満開の下
書名
サクラ ノ モリ ノ マンカイ ノ シタ/イワナミ ゲンダイ ブンコ 桜の森の満開の下
著者
コンドウ,ヨウコ/サカグチ,アンゴ 近藤 ようこ∥漫画 坂口 安吾∥原作
出版者
岩波書店
出版年月日
2017.10
配架場所
エディットタウン / ブックストリート / 6-E-09
閲覧
可
その他
レーベル
岩波現代文庫(294)
言語
日本語
ISBN
9784006022945
所蔵情報
登録番号
860001337
大分類
ET6:男と女のあいだ
中分類
ET6-11:傑作ラブロマンス
小分類
ET6-11-04:憎しみと紙一重
内容
鈴鹿の山に暮らす1人の山賊。怖いものなしの山賊が唯一怖れていたのは満開の桜の森であった。ある日、山賊は旅をする美しい女に出会い、その夫を殺して自分の妻にする。わがままな女の言いなりになる山賊と、涯のない欲望をもつ女はやがて…。 鈴鹿の山に暮らす1人の山賊。怖いものなしの山賊が唯一怖れていたのは満開の桜の森であった。ある日、山賊は旅をする美しい女に出会い、その夫を殺して自分の妻にする。わがままな女の言いなりになる山賊と、涯のない欲望をもつ女はやがて…。
読書メーター
KAZOO
近藤よう子さんの坂口安吾シリーズ2作のうちのひとつです。小説よりも登場人物たちがあまり怖い感じはしません。かえってそのためにぶきみさの印象は残るような気がしました。さくらの花びらが舞い散るさまや最後の鬼が出てくるさまはさすがです。
★133
投稿日2018-08-15
ケンイチミズバ
怪談です。山賊を生業とし欲しいものは殺して奪う、自分がしていることには罪悪感も恐れもないのに孤独や得たいの知れない迷いや不安には恐れをなす。人の非道な生き方の矛盾をついています。だがしかし、男は純粋に生きており、山奥で独りでなく都で人と多くの関わりを持ちながら生きていれば当たり前に道徳を身に付け例えば働いて欲しいものは手に入れることをしたでしょう。美しい女が厄介なだけになり、自分の欲を満たすどころか恐ろしい存在になります。空が落ちて来て空しい毎日が終わればいいのにと願ったりするのは文学的で惹きつけられた。
★115
投稿日2019-08-13
さよならキダ・タロー・寺
坂口安吾の小説を近藤ようこが漫画化。同時発売の『夜長姫と耳男』が素晴らしかったので、こちらも読みたくなった。面白かったのだが、『夜長姫と耳男』は読んでいて「これは自分の事だ。この中に私がいる」と、共感を以て読んだのであるが、こちらの方は共感はしなかった。こちらから読みとれるものは今の私と関係のないものに感じた。ただ、私が『夜長姫』で泣いた様に、この漫画で泣いてしまう人がいるだろうと思う。いつかまた違う気分の時に再読したい。その時に泣くのは怖いが、きっとこの物語は悩みも悲しみも昇華してくれるだろう。
★60
投稿日2017-12-02
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