書誌詳細
ジョセン ト コッカ/ニジュウイッセイキ サイアク ノ コウキョウ ジギョウ/21セイキ サイアク ノ コウキョウ ジギョウ/シュウエイシャ シンショ 除染と国家 21世紀最悪の公共事業
書名
ジョセン ト コッカ/ニジュウイッセイキ サイアク ノ コウキョウ ジギョウ/21セイキ サイアク ノ コウキョウ ジギョウ/シュウエイシャ シンショ 除染と国家 21世紀最悪の公共事業
シリーズ
集英社新書(0957)
著者
ヒノ,コウスケ 日野 行介∥著
出版者
集英社
出版年月日
2018.11
配架場所
エディットタウン / ブックストリート / 5-D-08
閲覧
可
その他
言語
日本語
ISBN
9784087210576
所蔵情報
登録番号
850000668
大分類
ET5:日本の正体
中分類
ET5-11:戦争と復興と繁栄
小分類
ET5-11-10:3・11と日本の行方
内容
福島第一原発事故後に数兆の予算を投じられ行われた除染作業。その効果は怪しいままに避難住民の支援は打切られ帰郷を促されている。その背後の国家ぐるみの行政の欺瞞の実態を第一線の記者が告発する。 福島第一原発事故後に数兆の予算を投じられ行われた除染作業。その効果は怪しいままに避難住民の支援は打切られ帰郷を促されている。その背後の国家ぐるみの行政の欺瞞の実態を第一線の記者が告発する。
読書メーター
skunk_c
事業そのものよりも、除染にまつわる環境省や地方自治体などの姿勢を問うた本。「被災者のために除染している」という表面をしながら、結局「低い線量」をもって被災者に受忍させようという姿勢を暴く。同時に情報公開制度を骨抜きにしようとする官僚機構(その背後には政府がいる)の姿勢を具体的に暴き出しているのが本書の大きな価値。外交・軍事などの「外に相手にいるもの」なら秘密も理解できるが、純内政的なことで情報を隠したら、有権者は判断の根拠が得られない。情報公開=民主主義の基礎という重大点をないがしろにするこの国の官僚達。
★59
投稿日2022-09-13
hatayan
原発事故で飛散した放射能を地表から削る除染作業によって生じた土の再利用をめぐって、安全に見せかけて地元の建設資材に押し込もうとする国の動きを調査報道で明らかに。 除染の現場では手抜きや杜撰な被曝管理が横行。作業員は「新たな廃棄物が出る除染は不要。住民を帰還させず避難させればよい」と矛盾を見抜いていました。 当事者の納得を得るプロセスを踏まず地元に我慢を強要する。未曾有の危機が訪れたとき、為政者はいとも簡単に国民を棄てる。著者は「健全な民主主義を支える基盤は行政の情報公開と報道による監視」と締めくくります。
★43
投稿日2019-12-18
rico
除染て場所に移すだけで、放射性物質が無害化されるわけではないから、問題解決にはならないのでは?と疑問に思ってはいたけど・・・。乱暴な言い方だけど、実態は、避難している人々の「帰りたい」という願いを利用し、あの事故を「なかったことに」して、何としても原発を稼働させ続けるための壮大なプロジェクト。あのフレコンの山。受入れ先が見つからず処理方法もきちんと決まらない中、資源として有効活用するので「ごみじゃない」と言い張る欺瞞。そんなに安全なら、オリンピックの工事に使えばいい。この国は何をやってるのか。
★40
投稿日2019-03-11
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