書誌詳細

コヴィッドジュウキュウノリンリガク/パンデミックイゴノコウシュウエイセイ/キョウトダイガク タチドマッテ カンガエル レンゾクコウギシリーズ COVID-19の倫理学 パンデミック以後の公衆衛生

書名

コヴィッドジュウキュウノリンリガク/パンデミックイゴノコウシュウエイセイ/キョウトダイガク タチドマッテ カンガエル レンゾクコウギシリーズ COVID-19の倫理学 パンデミック以後の公衆衛生

シリーズ

京都大学「立ち止まって、考える」連続講義シリーズ

著者

コダマ サトシ 児玉 聡∥著

出版者

ナカニシヤ出版

出版年月日

2022.07.31

配架場所

エディットタウン / ブックストリート / 5-D-08

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その他

言語

日本語

ISBN

9784779516818

所蔵情報

登録番号

850002811

大分類

ET5:日本の正体

中分類

ET5-11:戦争と復興と繁栄

小分類

ET5-11-10:3・11と日本の行方
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読書メーター

Iwata Kentaro

おすすめされて読んだ本。感染症(あるいは医療)と倫理は切っても切れない関係にあり、昔から沢山の議論がなされてきた。今回講義で論じられたものも古典的かつ基本的な論点が多く、それは学生教育という意味でもとても大事な営為だったと思う。好著。ただ素朴な事実誤認があったりしたのは残念(大腸菌とか)。倫理学は「価値」の学問ともいえるだろう。価値とファクトは別物だが、ファクトを無視、あるいは誤認した場合に「価値」は正しく論じることは出来ない。やはりこういう講義は感染症のプロも参加したほうが良いと思う。

7

投稿日2023-02-22

Schuhschnabel

著者が編者の一人に入っている『入門・医療倫理Ⅲ:公衆衛生倫理』の実践編という位置づけなのかと思って読んだら、まさにそのような感じだった。感染者もしくは感染が疑われる人(今回の場合は濃厚接触者)の隔離の問題、災害時における医療資源の配分の問題、強制・罰則なき外出規制と「自粛警察」の問題、感染症をはじめとする様々な予防に対して個人や政府はどのような責任があるのか・ないのかという問題について議論されている。さすがに京大の講義だけあって、サクラを疑うほど質問のレベルが高い。

4

投稿日2022-11-03

きぬりん

新型コロナ真盛りの2020年7月にYouTubeライヴ配信された連続講義の書籍化。個人の自由の侵害の正当化問題を公衆衛生倫理の重要問題として位置付けたうえで、今時のパンデミックに伴う倫理的問題として、感染(疑い)者の隔離・停留、人工呼吸器の配分、外出規制の法的強制の問題を議論し、今後の課題として予防の倫理学の必要性を主張(補論として一年後の落穂拾い的な議論も)。非常に読みやすく、トリアージの議論の必要性にまで言及するのは大変勇気ある発言だが、隔離・停留の正当化問題を他者危害原則の枠組で捉える点に違和感も。

0

投稿日2023-05-04

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