書誌詳細

ツナミ ノ アイダ イキラレタ ムラ 津波のあいだ、生きられた村

書名

ツナミ ノ アイダ イキラレタ ムラ 津波のあいだ、生きられた村

著者

アイバ,シン/アオイ,アキヒト/イケダ,ヒロタカ/イシグレ,マサカズ/オカムラ,ケンタロウ/キムラ,シュウヘイ/ツジモト,ユウキ/ヤマギシ,タケシ 饗庭/伸∥著 青井/哲人∥著 池田/浩敬∥著 石榑/督和∥著 岡村/健太郎∥著 木村/周平∥著 辻本/侑生∥著 山岸/剛∥写真

出版者

鹿島出版会

出版年月日

2019.9

配架場所

エディットタウン / ブックストリート / 5-D-08

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その他

言語

ISBN

9784306073531

所蔵情報

登録番号

850000490

大分類

ET5:日本の正体

中分類

ET5-11:戦争と復興と繁栄

小分類

ET5-11-10:3・11と日本の行方
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内容

明治三陸地震、昭和三陸地震、東日本大震災と津波の最高遡上高を記録した大船渡市・綾里。地震の度に津波被害を減らしていったこの地域は「津波のあいだ」をどう過ごしてきたか。これからを過ごすための切実な知恵と、人々の歴史を掘り起こす。
明治三陸地震、昭和三陸地震、東日本大震災と津波の最高遡上高を記録した大船渡市・綾里。地震の度に津波被害を減らしていったこの地域は「津波のあいだ」をどう過ごしてきたか。これからを過ごすための切実な知恵と、人々の歴史を掘り起こす。

読書メーター

西野西狸

明治・昭和・平成に津波が襲った岩手県大船渡市綾里村。山口弥一郎がかつて調査し『津浪と村』を書いた村であるが、そこでの暮らしを歴史やフィールドワークから描き出し、経済的側面や地理的側面だけではなく地域の暮らしなども調査されている。特に復興地の造成は近代期の国と地方の復興政策の状況を知ることができる。更に東日本大震災の際に住民がどういう経路で逃げたかを図で示しており、当時の緊迫感を知ることができる。民俗学、文化人類学、地理学など様々な専門家により複眼的に綾里の歴史と暮らし、そして復興へ向けた動きがわかる。

11

投稿日2020-10-13

アメヲトコ

明治・昭和・平成と三度の大津波に襲われた三陸の綾里(りょうり)、しかしその被害は津波を経るごとに逓減してきたといいます。その謎を解く鍵は数十年にわたる津波の「あいだ」の時期にあるのではないか、というのが本書の問題意識になっています。建築史・都市史、都市計画さらには文化人類学、民俗学という多分野の共同調査で、村の住宅や公共インフラなどの空間の仕組みと、家や生業、集落・村落、信仰と祭礼などの社会の仕組みが立体的に描かれ、それが震災のさいにどのように機能したかが解き明かされます。グラフィカルな表現も出色。

8

投稿日2019-11-09

地方書店員の髙橋

お気に入りの読書家さんの感想を拝見して興味を惹かれた本。 明治・昭和と2度の大津波に襲われた綾里という地において、その体験はどのように後世に伝えられ、先の東日本大震災で活かされたのか。多くの図表、写真を使い丁寧に考察されています。 時代が大きく変化し、人のあり方、行政のあり方も変わるなか、東日本大震災では多くの方が助かっているのはやはり2度の大津波から得たものが活かされたからではないでしょうか?間もなく震災から9年を迎えますが、改めて忘れない事=考える事の重要性を感じる1冊となりました。

3

投稿日2020-02-06

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