書誌詳細
ドウキョウ ト ニホン ブンカ 道教と日本文化
書名
ドウキョウ ト ニホン ブンカ 道教と日本文化
著者
フクナガ,ミツジ 福永/光司∥著
出版者
人文書院
出版年月日
2018.9
配架場所
エディットタウン / ブックストリート / 3-A-09
閲覧
可
その他
言語
ISBN
9784409520727
所蔵情報
登録番号
830002123
大分類
ET3:むつかしい本たち
中分類
ET3-01:哲人と哲学
小分類
ET3-01-07:老荘思想とタオイズム
内容
老・荘・易の三玄の学を基底におく中国宗教思想史の実証的な研究をふまえ、古代の天皇信仰や神道思想、陰陽道、医術薬学から明治の岡倉天心の宗教哲学にいたるまで、日本文化に深く刻まれた道教の軌跡を、仏教とも関連させつつ考察する。 老・荘・易の三玄の学を基底におく中国宗教思想史の実証的な研究をふまえ、古代の天皇信仰や神道思想、陰陽道、医術薬学から明治の岡倉天心の宗教哲学にいたるまで、日本文化に深く刻まれた道教の軌跡を、仏教とも関連させつつ考察する。
読書メーター
ジャズクラ本
◎道教学者である著者が研究所の定年退職にあたって自身の研究論文や公演を総括的に拾い集めたもの。日本が仏教をとり入れていく段階で、塵芥のように仏教書物にくっついて入ってきた道教だが、こうして見てみると案外大きな影響を受けていることがわかる。内容を逐一紹介するスペースはないので、目次の主だった章立てを以下に記載。/聖徳太子の冠位十二階/山上憶良と病気(リウマチ)/風に乗る仙人/中江藤樹と神道/江戸期の老荘思想/益軒と梅園の「養生訓」/三浦梅園と道教/岡倉天心と道教/「木鶏」の哲学/『観音経』と道教、等。
★21
投稿日2021-01-13
みのくま
古事記や神道にも色濃く影響が刻まれた道教とは何なのか。著者は、「道の不滅」と一体になることを究極の理想とする漢民族の土着的、伝統的な宗教である、と結論付けている。道教は非常に原初的な宗教であり、儒教や仏教に対抗して宗教化、乃至は組織化を余儀なくされた。老荘思想を取り入れ、仏教儒教とは習合していく。日本の神道も道教と似たような境遇かと思いきや、神道の教義こそ道教が元になっているようだ。道教の世界観は、知らず知らずの内に日本人の規範になっているのかもしれない。白川静と合わせて勉強していくと良いのかもしれない。
★10
投稿日2020-09-07
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