書誌詳細

ゲドセンキ/サイハテノシマヘ/イワナミ ショウネン ブンコ ゲド戦記 3 さいはての島へ

書名

ゲドセンキ/サイハテノシマヘ/イワナミ ショウネン ブンコ ゲド戦記 3 さいはての島へ

著者

ル・グイン,アーシュラ K./シミズ,マサコ/Le Guin,Ursula K. アーシュラ・K.ル=グウィン∥作 清水 真砂子∥訳

出版者

岩波書店

出版年月日

2009.02

配架場所

エディットタウン / ブックストリート / 1-E-05

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その他

レーベル

岩波少年文庫

言語

日本語

ISBN

9784001145908

所蔵情報

登録番号

810002355

大分類

ET1:記憶の森へ

中分類

ET1-15:滔々と物語は大河のように

小分類

ET1-15-01:長い長い物語
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読書メーター

absinthe

ハイタカとアレンの力量に差がありすぎて、ハイタカが一方的に世界を語る物語になってしまう。とうとうさいはての島、最強の敵クモとの直接対決。バランスが崩れつつある世界。詩人は歌を忘れ、呪い師は魔法を忘れ、染師は染め方を忘れてしまう。大事な事、現代の大量消費文明を風刺してるのか、自分の仕事を忘れて、誰もがまがい物を作る世界になっていく。世界の何かが狂っていくのだが、理由が分からないその怖さ。ラストは伝説にふさわしく、とても良かった。

148

投稿日2023-08-10

Gotoran

『影との戦い』(第1巻)で血気はやる、野卑で傲慢な山羊飼いの少年として登場したゲドは、その語幾年月を経て成長し、本書(第3巻)では魔法使い中の大魔法使い、最も偉大なる知恵者、大賢人となって登場する。本書の主役は、父炎ラッド公の命を受けた若々しい王子アレン。この二人がアースシーの魔法衰亡の原因を突き止め災いを取り除くために南海域へと航海に出る。航海では幾多の危険な目に遭い、ゲドへのアレンの気持ちの揺らぎ、信頼と不信、共感と反発の間で、アレンは精神的に逞しく成長していく。清々しい読後感だった。

64

投稿日2020-02-29

おたま

この物語の前史にあたる『影との戦い』や『こわれた腕環』は、まだ自分なりに解釈することができた。しかし、この『さいはての島へ』は難解だ。今回読むのは二回目だが、以前に読んだときにも、何が書かれているのかよく分からなかった。アースシーと呼ばれるゲドの世界で、魔法(この場合は、手品的なものではなく、世界の真相を知りそのバランスを取り戻す「叡智」のようだ)が効かなくなり、そこかしこで世界のバランスが崩れていく、その原因は何か?そこに人間が望んではならない「生と死の不分明」があるようだ。

57

投稿日2024-02-15

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