書誌詳細

イランノチカセカイ イランの地下世界

書名

イランノチカセカイ イランの地下世界

著者

ワカミヤ サトシ/Satoshi Wakamiya 若宮 總∥著

出版者

KADOKAWA

出版年月日

2024.05.10

配架場所

エディットタウン / 本棚劇場 第一層 / B-1-013

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その他

言語

日本語

ISBN

9784040824765

所蔵情報

登録番号

000066299

大分類

角川いろいろ棚

中分類

角川いろいろ棚_その他
配架場所を確認する

内容

「本当に目から鱗が落ちまくり。このイラン観は唯一無二だ」高野秀行氏、熱烈推薦・解説
国民は脱法行為のプロばかり!?
強権体制下の庶民の生存戦略を、長年イランの一般社会で暮らしてきた著者が赤裸々に明かす!

イスラムへの無関心、棄教・改宗が進んでいる? 国民の関心はいかに国から逃げるか!?
イスラム体制による、独裁的な権威主義国家として知られるイラン。しかし、その実態に関する報道は、日本では極めて少ない。
イスラム共和国支持者=敬虔なムスリムといえるのか? 棄教者は本当にいないのか? 反体制派の国家ビジョンとは? 
違法・タブーとされる麻薬や酒に留まらず、イスラム体制下の欺瞞を暴きつつ、庶民のリアルな生存戦略と広大な地下世界を描く類書なき一冊。
■イスラム宣伝局の職員はイスラム・ヤクザだった
■イスラム法学者たちはアヘンの上客
■「隠れキリシタン」「神秘主義者」として生きる人々
■古代ペルシアを取り戻せ!――胎動する反イスラム主義
■美容整形ブームの裏には低い自己肯定感がある

小さな独裁者たちが「大きな独裁者」を生み出す
■親日感情に隠された本音「尊敬されたい!」
■メンツ(アーベルー)がすべて、「知らない」と言えない人々
■おしゃべりこそマナー、しゃべらないのは失礼
■おらが村こそイラン一! 強すぎる愛郷心
■イラン人は個人崇拝と訣別できるか

【目次】
はじめに
第一章 ベールというカラクリ
第二章 イスラム体制下で進む「イスラム疲れ」
第三章 終わりなきタブーとの闘い
第四章 イラン人の目から見る革命、世界、そして日本
第五章 イラン人の頭の中
第六章 イランは「独裁の無限ループ」から抜け出せるか
おわりに
解説 高野秀行

読書メーター

kuroma831

高野秀行推薦で気になり読んでみた。イラン在住者による現代のイラン社会を描いた新書。著者は院卒の元研究者志望だったこともあり、社会に対する分析は鋭いが、本書はむしろ市井のイラン人の生の声の描写の面白さが肝。ホメイニによるイスラム体制のイメージが強いが、度重なるデモのようにイラン人の反体制感情・イスラム離れは非常に強い。一方で王政から続く専制体制に慣れた中で発達した個人主義、独裁を許容する社会、縁故主義などを巧みに使い分けながらしたたかに生きている。タイトル通り「地下世界」の描き方が面白かった。

10

投稿日2024-05-26

しまうま

市井のイラン

0

投稿日2024-05-26

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